「ビルトインガレージ2台付きガレージハウス」の間取り(40坪〜)|車2台に必要な坪数、費用なども解説

マイホームを新築するにあたって、「車2台を駐車できるビルトインガレージ」をご希望の場合、土地の状況などに応じて間取りを検討する必要があります。
また「ビルトインガレージor屋外駐車場」の選択は、ビルトインガレージのメリット・デメリットを把握したうえで検討することをおすすめします。
今回は山形県南を中心にその他幅広いエリアで、多くのご家族の家づくりをサポートしてきた『ミナガワ建設』が、「ビルトインガレージ付きガレージハウス」の実例などを紹介します。
ご家族が高い利便性を感じられるマイホームを実現するために、ぜひ最後までごらんください。
Contents
「ビルトインガレージ2台付きガレージハウス」の間取り|40坪〜

はじめに、「ビルトインガレージ2台付きのガレージハウス」を実現した住宅の間取りを紹介します。
「ガレージから居住空間への動線」「ガレージと隣接する居室の用途」など、実際の暮らしをイメージしてみましょう。
延床面積40.88坪
こちらは、1階にビルトインガレージ・LDKを配置した間取り実例です。
ビルトインガレージに2箇所の出入り口を設けているため、目的に応じて最短距離で居室にアクセスできますね。


延床面積49.96坪
こちらはビルトインガレージ・玄関を北向きに配置した間取り実例です。
ガレージ上部にバルコニーを配置し、ガレージの音が居住空間へ響かないよう工夫しています。


延床面積51.40坪
こちらは、ビルトインガレージを南向きに配置した間取り実例です。
1階の居室をビルトインガレージ・広い玄関で囲うように配置したことで、防犯面で安心感のある間取りとなりました。
1階のLDKは2箇所の大きな吹き抜けから採光を確保できるため、明るく開放感のある空間です。


延床面積57.48坪
こちらの住宅も、住宅の正面にビルトインガレージ・玄関を配置しています。
住宅の中心に吹き抜けを設けたことで、1階・2階ともにプライバシーを守りながら、明るい空間の中で暮らせる環境となりました。


延床面積58.25坪
こちらは、ビルトインガレージ・広い玄関土間・LDKを直結させた間取り実例です。
冬の寒さが厳しい地域でも、玄関の配置・造作を工夫することで、「玄関・LDK直結の間取り」を実現できます。


ミナガワ建設には、今回ご紹介しきれなかった事例がまだたくさんあります。ぜひごらんください。
ビルトインガレージを設けることで、雨風を気にせず車に乗降できることはもちろん、「防犯性の高い間取り」などの実現も可能ですね。
ただし、ビルトインガレージは屋外駐車場と違って住宅の一部となるため、土地の状況によっては車2台分のスペース確保が難しいケースがあります。
次に、ビルトインガレージ付きのガレージハウスを建てるために必要な面積を紹介するので、参考にしていただけると幸いです。
ビルトインガレージに必要な坪数

以下2つの視点から、ビルトインガレージ付きのガレージハウスに必要な坪数を確認しましょう。
- ・車2台分のビルトインガレージに必要な坪数・幅・奥行き
- ・ビルトインガレージ付きのガレージハウスを建てるために必要な土地面積
車2台分のビルトインガレージに必要な坪数・幅・奥行き
車2台分のビルトインガレージに必要な坪数は、約10坪(約20畳)です。
車を駐車するレイアウトによって、必要な幅・奥行きが変わります。
レイアウト | 幅×奥行き |
---|---|
並列2台 | 約5.0m×6.0m |
縦列2台 | 約2.5m×12.0m |
1台ずつ分けて駐車 | 約2.5m×6.0m (この幅・奥行きが2台分必要) |
※普通車を駐車する場合に必要な幅・奥行きを紹介しました。
〈参考〉国土交通省ウェブサイト『駐車場設計・施工指針について』2.4.2 駐車ます
ただし、上記は通路の幅を考慮していない最低限の坪数です。
通路幅を確保できる場合には、車を駐車するレイアウトに応じて以下のスペースを確保してください。
- ・1人が歩くのに必要な幅:約60〜90cm
- ・自転車を押して歩くのに必要な幅:約120〜150cm
また、ビルトインガレージ内に駐輪場・タイヤ置き場なども確保する場合には、さらにスペースを追加する必要があります。
ビルトインガレージ付きのガレージハウスに必要な土地面積|30坪〜可能

ビルトインガレージ付きのガレージハウスを建てる際には、土地に付随する建築制限「建ぺい率・容積率」をもとにして、必要な土地面積を検討する必要があります。
- ・建ぺい率:土地面積に対する建築面積(大まかにいうと1階の面積)の割合
- ・容積率:土地面積に対する延床面積(大まかにいうと総床面積)の割合
1階の居室面積を決めている場合には、「建ぺい率」「ビルトインガレージ・1階の居室面積」から必要な土地面積を逆算できます。
【例:ビルトインガレージ2台付き、延床面積35坪の平屋を建てたい場合に必要な土地面積】
「車2台を駐車できるビルトインガレージ10坪+1階の居室面積35坪=建築面積45坪」
建ぺい率ごとに必要な土地面積は、以下のとおりです。
建ぺい率 | 必要な土地面積 (建築面積÷建ぺい率) |
---|---|
30% | 45坪÷30%=150坪 |
40% | 45坪÷40%=113坪 |
50% | 45坪÷50%=90坪 |
60% | 45坪÷60%=75坪 |
70% | 45坪÷70%=65坪 |
80% | 45坪÷80%=57坪 |
※小数点以下切り上げで表示しています。
一方で、「1階の居室面積を具体的に決めてはいないけど、購入したい土地がある」という場合には、以下の計算で1階の居室面積を計算できます。
例:「土地面積50坪、建ぺい率60%、容積率200%」の土地に、ビルトインガレージ2台付きのガレージハウスを建てる場合
- ・「土地面積50坪×建ぺい率60%=建築面積30坪」なので、1階は「ビルトインガレージ10坪、居室面積20坪以内」で間取りを作成する。
- ・「土地面積50坪×容積率200%=延床面積100坪」なので、1階のみで部屋数が足りない場合は、2階建て以上の間取りを作成する。
※土地には、ほかにも「高さ制限」などのさまざまな建築制限が付随している場合があります。
山形県南を中心にその他幅広いエリアで「ビルトインガレージ付きのガレージハウス」をご希望の方は、ミナガワ建設へお問い合わせください。
ご希望の間取りやライフスタイルを丁寧に伺い、土地探しの段階からご家族をサポートいたします。
「ビルトインガレージ2台付きのガレージハウス」「屋外駐車場2台分の住宅」の費用相場を比較

ここで、「ビルトインガレージが希望だけど、建築費用が高額なら屋外駐車場も検討したい」とお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
車2台を駐車できるビルトインガレージ・屋外駐車場の費用相場は、以下のとおりです。
駐車場 | 費用相場 |
---|---|
ビルトインガレージ | 500万円〜 (50万円/坪〜が目安) |
屋外駐車場 (コンクリート) |
50万円前後 (5万円/坪〜が目安) |
屋外駐車場 (コンクリート+カーポート) |
100万円前後が目安 |
上記の費用相場はあくまでも目安で、造作・坪数などに応じて費用が大きく変動します。
詳しい費用は、マイホームの建築を依頼する施工業者へお問い合わせください。
「ビルトインガレージ付きのガレージハウス」を建てる際の注意点

最後に、「利便性の高いビルトインガレージ付きのガレージハウス」を建てるための注意点も紹介します。
- ・ビルトインガレージにはメリット・デメリットがある
- ・ビルトインガレージのデメリット解消を意識した間取り作成が必要
- ・防犯性・換気性・耐震性・遮音性などの機能性も大切
- ・車の買い替え・車の増減に対応しやすいガレージを検討
ビルトインガレージにはメリット・デメリットがある
ビルトインガレージにはメリット・デメリットがあるため、ご家族にとって最適な選択なのかをよく検討する必要があります。
【メリット】
- ・天候を気にせず車の乗降やメンテナンスが可能
- ・車のボディを紫外線・雨・風・雪から守れる
- ・車の盗難・いたずらのリスクを軽減できる
- ・ビルトインガレージをDIYなどの作業場にすることも可能
- ・ビルトインガレージと住宅のデザインを合わせて、高級感のある外観デザインを実現可能
【デメリット】
- ・住宅の建築費用が高額になる
- ・固定資産税が発生する
- ・建ぺい率・容積率の関係で、希望の間取りを実現できないケースがある
- ・シャッターなどの機械設備を採用する場合には、メンテナンス費用が発生する
- ・車のエンジン音が居室内に響きやすい
- ・ビルトインガレージの造作によっては、排気ガスが室内に入るケースがある
ビルトインガレージは屋根・壁があるため、半屋外空間として多用途に活用できる点が魅力です。
ただし、他の駐車場を選択する場合と比較して、費用が高額な点には注意しましょう。
長期的な視点で費用を試算し、「無理なく維持できるか」を検討してください。
山形県南を中心にその他幅広いエリアで「ビルトインガレージ付きのガレージハウス」をご希望の方は、ミナガワ建設へお問い合わせください。
費用面などの不安・疑問を解消し、ご家族の要望に応じて最適なプランを提案いたします。
ビルトインガレージのデメリット解消を意識した間取り作成が必要

ビルトインガレージを間取りに取り入れる際には、以下のような工夫でビルトインガレージ特有のデメリットを解消してください。
- ・車を駐車する際のマフラー位置・居住空間の出入り口をずらす:排気ガスが室内に侵入しづらい
- ・ビルトインガレージと寝室・子ども部屋を隣接させない:車のエンジン音を気にせず暮らせる
- ・車のドア・居住空間の出入り口をずらす:ドア同士がぶつからない
- ・ビルトインガレージと居室の間に居住空間以外のスペース(収納など)を設ける:ドアの開閉時にエアコン効率が落ちづらい
「ビルトインガレージのレイアウト」、「ビルトインガレージ・居住空間の位置関係」、「居住空間の間取り」に応じて、間取りの工夫が必要です。
換気性・遮音性・防犯性・耐震性などの機能性も大切
ここまで紹介してきたとおり、ビルトインガレージは暮らしやすさに影響するスペースです。
そのため、以下のような機能性も考慮して住宅全体のプランを組み立ててください。
- ・換気性:ガレージ内に排気ガスを滞留させないように換気設備を設置
- ・遮音性:居室にエンジン音を響かせない間取り、建材を検討
- ・防犯性:ビルトインガレージは死角が多いため、センサーライト・防犯カメラなどの検討がおすすめ
- ・耐震性:住宅全体の重量などに応じて地盤・住宅構造の強化が必要
車の買い替え・車の増減に対応しやすいガレージを検討
ビルトインガレージの造作変更には高額なリフォーム費用が必要なので、車の買い替え・増減に対応しやすいよう、幅広い車種に対応できるスペースを確保するのが理想です。
幅広い車種に対応できるスペースの確保が難しい場合には、「屋外にも駐車スペースを設ける」「駐車場を借りる」といった方法もあるので、ご予算などに応じて検討してください。
まとめ
ビルトインガレージ2台付きのガレージハウスを検討中の方へ、間取り実例などを紹介してきました。
ビルトインガレージには、メリット・デメリットの両面があります。
今回紹介した情報を参考にしながら、土地の状況やご予算に応じて、ご家族がより高い利便性を感じられるマイホームプランを組み立てていただけると幸いです。