電気の自給自足をするオフグリット生活には太陽光発電・蓄電池が必須|導入費用を抑える補助金も紹介

近年の電気料金高騰や災害時の電力確保への不安から、電気の自給自足に関心が高まっています。
太陽光発電や蓄電池を活用することで、環境に優しく光熱費を抑えた暮らしを実現できますが、初期費用や設備の維持管理など、事前に知っておくべきポイントもあります。
今回は山形県南を中心にその他幅広いエリアで多くのご家族の家づくりをサポートしてきた工務店『ミナガワ建設』が、電気の自給自足に必要な設備や費用対効果、活用できる補助金制度まで、新築住宅を検討するご家族のために徹底解説します。
エコで快適な住まいづくりの第一歩として、ぜひ参考にしてください。
Contents
電気の自給自足は太陽光・蓄電池で目指せる|具体的な生活を紹介

電気の自給自足とは、ご自宅で必要な電気を自ら発電してまかなうことです。
一般的な方法では太陽光発電システムで発電した電力を使用し、余った電力を蓄電池に貯めて夜間や悪天候時・災害時にも活用します。
電気の自給自足を目指すなら、太陽光発電と蓄電池をセットで導入するのが基本です。
太陽光パネルで発電した電気を日中使い、余った電気を蓄電池に充電します。
そして、夜間や発電量が少ない曇りの日には、蓄電池から電気を供給して生活します。
ただし「電気を完全に自給自足できるか」は、電力の使い方・太陽光発電の発電量・蓄電池の容量などに左右されることも、念頭に置いておきましょう。
次に電気の自給自足に必要な太陽光発電・蓄電池の容量(4人家族)を紹介するので、参考にしていただけると幸いです。
電気の自給自足に必要な太陽光発電・蓄電池の容量|例:4人家族

電気を自給自足するには、発電するための「太陽光発電システム」と、発電した電気を貯めておくための「蓄電池」が必要です。
これらを同時に叶えるのが「スマートハウス」です。
それぞれの特徴を解説します。
太陽光発電システム|4人家族で4kW~6kW程度
太陽光発電は、太陽の光エネルギーを電気に変換するシステムで、主に太陽光パネル、パワーコンディショナー、分電盤などに分かれます。
一般的な4人家族の場合、4kW~6kW程度の容量が目安です。
また、パネルの設置方向や角度も発電効率に影響します。
南向きで傾斜角度が約30度のときに最も発電効率が高くなりますが、東西向きでも設置可能です。
屋根に太陽光発電パネルを乗せる場合は、あらかじめ住宅の形なども含めて提案してくれる工務店に依頼しましょう。
蓄電池|4人家族で5kWh~10kWh程度
蓄電池は太陽光発電で作った電気を貯めておく装置です。
昼間に発電した電気を夜間に使えるため、電気の自給自足率を高めるのに欠かせません。
蓄電池の容量は夜間に使用する電力量に合わせて選びますが、一般的な4人家族の場合、5kWh~10kWh程度の蓄電池が適しています。
10kWhあれば基本的な電化製品を約1日分稼働させられます。
蓄電池の種類には、リチウムイオン電池、鉛蓄電池などがありますが、現在は高性能で長寿命なリチウムイオン電池が主流です。
電気の自給自足を効率化する「スマートハウス」も確認
スマートハウスとは、最新の情報通信技術(ICT)を活用して家庭内のエネルギー管理や家電制御を効率的に行う住宅のことです。
電気自給自足システムとスマートハウスを組み合わせることで、より効率的なエネルギー利用が可能になります。
スマートハウスの中心となるのは、HEMS(Home Energy Management System)と呼ばれるシステムです。
HEMSは家庭内の電力使用状況をリアルタイムで把握し、太陽光発電量が多い日中に自動的に蓄電池を充電したり、電力使用量の多い家電の使用時間を調整したりします。
スマートハウスと太陽光発電システムを組み合わせることで、太陽光発電の効率的な利用や蓄電池の充放電管理が可能になり、より高いレベルでの電気の自給自足が実現でき、尚且つ売電も可能です。
山形県南を中心にその他幅広いエリアでスマートハウスや電気自給自足システムをお考えの方は、ミナガワ建設にぜひご相談ください。
省エネ住宅の設計から太陽光発電・蓄電池の導入など、ご家族の理想の暮らしを実現するためのサポートをいたします。
電気の自給自足にかかる費用負担を軽減できる補助金

電気の自給自足に必要な設備は高額ですが、補助金制度を利用することでお得に採用できます。
ここでは、主な補助金制度について解説します。
子育てグリーン住宅支援事業
国土交通省が実施する「子育てグリーン住宅支援事業」では、子育て世帯や若者夫婦世帯が対象となり、太陽光発電システムや蓄電池などの導入費用を補助する制度です。
住宅の省エネ性能によって、補助額は40〜160万円で変動します。
この補助金を利用するには、長期優良住宅やZEH基準など省エネ性能を満たした住宅であることが条件となります。
申請は施工業者が代行するため、利用を検討される場合は工務店に相談しましょう。
地方自治体の補助金
全国の多くの地方自治体では、独自の太陽光発電システムや蓄電池の設置補助金制度を実施しています。
たとえば、山形県の「やまがた未来くるエネルギー補助金」は、蓄電池の導入に最大40万円を補助する制度です。
地方自治体の補助金は、国の補助金と併用できる場合があるため、両方の制度を利用することでさらに初期費用を抑えられる可能性があります。
補助金の申請期間や予算には限りがあるため、導入を検討している方は早めに地域の補助金制度を確認しましょう。
〈参考〉令和7年度やまがた未来くるエネルギー補助金|山形県庁
山形県南を中心にその他幅広いエリアでエコな住宅や電気の自給自足をご検討中の方は、ぜひミナガワ建設へお問い合わせください。
太陽光発電や蓄電池の設置から補助金申請のサポートまで、トータルでご家族の理想の住まいづくりをお手伝いいたします。
ミナガワ建設が手掛けた家は、こちらのページで確認できます。
電気を自給自足するメリット

「自給自足」と聞くと田舎暮らしや不便なイメージがあるかもしれませんが、最新技術を活用した電気の自給自足は、むしろ快適で先進的な暮らしに近づきます。
それでは具体的なメリットをご紹介します。
電気料金高騰への対策になる
近年、燃料費調整額の上昇により電気料金が高騰していますが、自家発電した電気を使えば月々の電気代を削減できます。
太陽光発電と蓄電池を導入したご家庭では、電気代が従来の3分の1以下になるケースもあります。
また、余剰電力を電力会社に売ることもできるため、場合によっては収入を得ることも可能です。
災害時の備えになる
災害時に電力供給が途絶えても、太陽光発電と蓄電池があればご自宅で電気を使い続けられます。
冷蔵庫やエアコン・照明・スマートフォンの充電など最低限の電力を確保できるので安心です。
近所の方のスマートフォン充電を手伝うなど、地域の防災力向上にも貢献できます。
非常時の安心感は金銭的価値に換算できない大きなメリットと言えます。
環境へ配慮できる
太陽光発電などの再生可能エネルギーを利用することで、CO2排出量を削減できます。
これは地球温暖化対策の貢献にもつながります。
一般家庭が太陽光発電システム(4kW程度)を導入すると、スギ林 2,000平方メートル分(約200本分)相当のCO2を削減可能です。
電気を自給自足するデメリット|注意点や対策

しかし電気の自給自足はメリットばかりではありません。
主なデメリットを4つご紹介します。
初期費用と維持費がかかる
電気の自給自足システムを導入する際の大きなハードルは初期費用です。
太陽光発電システムと蓄電池を新規に設置する場合、容量によりますが、補助金を利用しても300万円前後の費用がかかることもあります。
また、パワーコンディショナーは10年程度、蓄電池は15年程度で交換が必要になるため、維持費の考慮もしなければなりません。
しかし、近年は機器価格の低下と補助金制度の充実により、投資回収期間は短くなる傾向にあります。
天候によって発電量が変動する
太陽光発電は天候に左右されるため、曇りや雨の日には発電量が大きく減少します。
とくに冬季や梅雨時期は十分な発電が見込めない日が続くことがあります。
このため、天気の良い日は自家発電して、雨の日は電気を購入するなどの判断が必要です。
しかし難しいことはなく、基本的にAIが判断して最も節約できる方法で電気を供給してくれるので安心です。
機器の故障リスクがある
太陽光発電システムや蓄電池などの機器は、経年劣化や突発的な故障が起こる可能性があります。
パワーコンディショナーが故障すると発電した電気を使えなくなり、蓄電池が故障すると貯めた電気を使えなくなります。
対策として、太陽光パネルの10年経済損失補償や25年のリニア出力保証、蓄電池の電池容量10年保証など、長期保証がついている製品を選ぶのがおすすめです。
山形県南を中心にその他幅広いエリアでマイホームをお探しの方は、ミナガワ建設にぜひご相談ください。
太陽光パネルや蓄電池に長期保証をつけており、電気を自給自足する住まいづくりをサポートをいたします。
電気の自給自足Q&A

電気の自給自足について、ミナガワ建設がよくいただく質問・回答を紹介します。
Q.電気の自給自足で、電気代は本当にゼロになりますか?
A.完全にゼロにするのは難しいですが、大きく削減できます。
太陽光発電と蓄電池を導入しても、天候や季節によって発電量が変動するため、電力会社からの購入をゼロにならない時もあります。
しかし、今後電力会社の新買取制度「FIP制度」を活用することで、現在の買取制度より多く買取収入を得ることも可能になります。
こうした収入と電気代削減効果を合わせると、実質的な電気代は低く抑えられます。
Q.太陽光発電と蓄電池はセットで導入するべきですか?
A.昼間に発電した電気を蓄電池に貯めておくことで、夜間も自家発電の電気を使えるため、太陽光発電と蓄電池のセット導入がおすすめです。
近年は補助金制度も整っており、初めからセットで導入した方が工事費用を抑えられる傾向にあります。
補助金制度に慣れている工務店に相談すると、ご家庭に最適なプランを提案してくれます。
Q.電気自給自足の設備は、メンテナンスが大変ですか?
A.太陽光発電システムや蓄電池は基本的にメンテナンスフリーなため、日常的なお手入れは不要です。
しかし、3~5年に1回程度は専門業者による定期点検を受けましょう。
メーカーによっては定期点検サービスや延長保証サービスを提供しているところもあるため、事前に確認しておくのがおすすめです。
まとめ
電気の自給自足は、高騰する電気料金への対策や災害時の備え、環境への配慮という多くのメリットがあります。
太陽光発電システムと蓄電池を組み合わせることで、外部からの電力に依存しない生活を実現できます。
今回の情報が、ご家庭に最適な太陽光発電システムを導入する参考になれば幸いです。