新築で太陽光発電とガスを併用するメリット・デメリット|オール電化との比較で後悔を防ぐ
最近の新築住宅では太陽光発電を設置することが増え、オール電化で電気の自給自足ができる住まいづくりも主流になりつつあります。
太陽光発電によってつくった電気による自給自足は、光熱費節約の面で魅力的な選択肢ですよね。
しかし、ガスコンロや給湯器をIHクッキングヒーターやエコキュートなどに置き換える場合はデメリットも気になり、オール電化をやめて太陽光発電とガスの併用を検討する方も多いようです。
今回は山形県南を中心に幅広いエリアでオール電化の住まいづくりをサポートする工務店『ミナガワ建設』が、新築で太陽光発電とガスを併用するメリット・デメリットについて詳しく解説します。
Contents
新築の太陽光発電+オール電化は後悔することもある?
最近の新築住宅では、太陽光発電にオール電化を組み合わせるケースも増えていますが、インターネットやSNSでは、実際に暮らし始めてから後悔したという意見も見受けられます。
※太陽光発電+オール電化の後悔例
- ・思ったより電気代がかかった
- ・お湯切れで不便を感じた
- ・IHが使いづらかった
- ・停電時に生活ができなくなった
- ・エアコンや床暖房で部屋が温まりにくい
太陽光発電とオール電化の組み合わせは、電気を自給自足することで光熱費を抑えられるのが魅力です。
しかし、太陽光パネルの面積や向き、気象状況によっては、思ったような発電量が得られず電気代が高くなり後悔したというケースもあるようです。
また、エコキュートやIHクッキングヒーターは、従来のガス機器と使い方が異なるため、お湯切れや料理の不便さを感じたという意見もあります。
このような後悔例は新築計画時の対策で防げるものが多いですが、オール電化を選ぶことに不安を覚える方も少なくありません。
ライフスタイルによっては、オール電化ではなく、太陽光発電とガス併用の方が向いているケースも考えられます。
山形県南エリア周辺の新築住宅づくりで、オール電化かガス併用化で迷われた際は、ミナガワ建設にご相談ください。
省エネ性能・暮らしやすさ・災害時の対応など、さまざまな要素を踏まえてお客様に適したプランをご提案いたします。
新築で太陽光発電とガスを併用するメリット
新築住宅に太陽光発電システムを設置し、オール電化ではなくガス機器を併用するメリットについて1つずつチェックしていきましょう。
停電時でも調理やお湯を沸かせる
オール電化ではなくガスコンロやガス給湯器を新築住宅に設置することで、停電時でも火を使った料理やお湯を沸かすことができるのはメリットの1つです。
停電中はIHクッキングヒーターでも太陽光発電でつくった電気で料理は可能ですが、発電量が落ちる雨や曇りの日、夜間は使用できません。
一方、ガスコンロは電池で駆動するため、停電時でも普段通り料理やお湯を沸かすことができます。
また、ガス給湯器の中には停電モードが搭載されている製品もあり、車のバッテリーなどを利用してお湯を沸かすことも可能です。
災害などで長期間停電しているときでも、普段通りの生活を続けられるのはガス併用の大きなメリットですね。
火力が強いガスコンロを使える
太陽光発電とガスを併用する場合、火力が強く従来通りの料理ができるガスコンロを使えるのもメリットです。
IHクッキングヒーターも使い勝手が良くなりつつありますが、製品や仕様する鍋によっては火力が弱く使いづらいと感じる方もいます。
ガスコンロは使用する鍋を選ばず、今までと同じ感覚で料理できるため調理器具や意識の切り替えが必要ありません。
お湯切れがなく水圧が高い
オール電化で設置されるエコキュートと比べて、ガス給湯器はお湯切れがなくシャワーの水圧が高いのも魅力的なポイントです。
エコキュートは夜間電力でお湯を沸かしてタンクに貯めておく方式で、使用量が多いとお湯切れして再沸騰に時間がかかります。
また、エコキュートはタンクの耐久性を考慮して圧力を調整するため、ガス給湯器より水圧が弱くなる製品が多いです。
ガス給湯器はお湯切れの心配がなく連続して使えて、シャワーの水圧も普段通りなので使い勝手が変わりません。
オール電化より設備費用を抑えやすい
ガスコンロやガス給湯器は製品のラインナップが豊富で、オール電化より新築時の設備費用を抑えやすいのもメリットです。
エコキュートやIHクッキングヒーターはある程度ラインナップが限られますが、ガスコンロや給湯器は扱うメーカーが多く、価格帯も広いため予算に合わせて検討しやすいです。
新築で太陽光発電とガスを併用するデメリット
オール電化ではなくガスを併用する場合、次のようなデメリットもあります。
光熱費が高く管理が複雑
電気とガスを併用する場合、太陽光発電のメリットを最大限活かせないため光熱費が高くなり、家計管理も複雑になるのがデメリットです。
オール電化は電気代が安い夜間料金でお湯を沸かし、昼間に使う電気は太陽光発電でまかなえるのがメリットです。
ガスを併用する場合は、夜間料金のメリットを活かせないため、光熱費が高くなる傾向があります。
日当たりなどの条件が良く発電量が多い家庭だと、太陽光発電の利点を活かしきれない可能性があります。
また、電気・ガスそれぞれの基本料金が発生するのも、光熱費で不利になるポイントです。
節約効果を確認するためには、電気代とガス代両方の推移をチェックする必要があり、家計簿を付ける手間も増加します。
ガス管の引き込み工事が必要
ガスを併用する場合、ガス管の引き込み工事が必要になるため、工期や費用の面でもデメリットが発生します。
オール電化ならガス管の引き込みは必要ありませんが、ガスを併用する場合は追加費用がかかります。
ガスの種類や引き込みの距離にもよりますが、一般的な相場は20万円が目安です。
ガス漏れやケガ・火災への配慮が必要
ガス機器を設置する場合、老朽化や地震の揺れなどによるガス漏れ・火災リスクがあり、対策が必要な点もデメリットの1つです。
特に、直接火が出て加熱するガスコンロは、IHクッキングヒーターと比べてヤケドや火災などのリスクが高くなります。
太陽光発電とガス併用で新築住宅の光熱費を抑える方法
前述したように太陽光発電の新築でオール電化ではなくガスを併用する場合、光熱費が高くなる可能性があります。
ガスを併用する場合は、次のような方法で光熱費を抑えることも大切です。
家庭用燃料電池
給湯器の代わりに家庭用燃料電池(エネファーム)を導入することで、ガス併用で利便性を高めつつ光熱費の節約効果も期待できます。
家庭用燃料電池はガスに含まれる水素と酸素の化学反応を利用し、お湯と電気を同時につくり出す仕組みです。
お湯をつくりながら発電ができるため、夜間は発電できない太陽光発電の弱点をカバーできるのがメリットです。
また、後述する蓄電池を上手く組み合わせることで、電力自給率を高めて光熱費の節約につながります。
蓄電池
太陽光発電と蓄電池を組み合わせることで、日中に発電した電気を貯めておき、夜間や曇りの日に使用して電気代を節約することができます。
蓄電池に電気を貯めておけば停電時も電気製品を使うことができ、災害時にもガスを併用することで普段通りの生活を続けられるのもメリットです。
省エネ性能の高い新築住宅をご検討の際は、山形県南を中心にその他幅広いエリアをカバーするミナガワ建設にぜひご相談ください。
太陽光発電や蓄電池など、幅広いシステムからお客様のライフスタイルに合わせたプランをご提案いたします。
太陽光発電とガスの併用が向いている人
最後に、オール電化ではなく太陽光発電とガスを併用するのが向いている人の特徴をまとめてみます。
当てはまる項目が多い方は、ガスの併用も検討してみましょう。
ガスコンロで今まで通り料理したい
今持っている鍋やフライパンをそのまま使って今まで通りに料理をしたい方は、ガス併用でガスコンロを設置するのが向いています。
IHクッキングヒーターでも一般的な料理はできますが、使える鍋の種類が制限されたり、火力が弱かったりするケースもあります。
直接鍋を加熱して強い火力で料理したり、炙りを入れたり、料理にこだわりたい方はガスコンロも検討してみましょう。
都市ガスを選べる
新築住宅を建てる土地で、利用料金が安い都市ガスを選べる人も太陽光発電とガスの併用が向いています。
都市ガスはプロパンガスより利用料金が安いため、オール電化によるコストメリットは小さくなります。
逆に言えば、プロパンガスはガス代が高くなる可能性があるため、太陽光発電+オール電化を検討するのがおすすめです。
日中の消費電力が多い
日中の滞在時間が長く消費電力が高いご家庭も、太陽光発電とガスの併用が向いている可能性があります。
日中の消費電力が多いと太陽光発電の電力だけではカバーしきれず、昼間の割高な電気代が負担になる可能性が考えられます。
IHクッキングヒーターではなくガスコンロで消費電力を抑えることで、昼間の買電よりガス料金の方が光熱費を削減できる可能性が高いです。
家族の人数が少ない
ご夫婦2人暮らしや3人家族など、人数が少ないご家庭も、オール電化よりガスを併用の方が向いている可能性があります。
小人数の家族で消費電力が少ない場合、オール電化による節約効果も小さくなるため、初期費用を回収するのに時間がかかります。
また、お子さまがある程度の年齢で、数年後進学や就職で独立する予定がある場合も、ガス併用を検討してみるのがおすすめです。
新築住宅のオール電化・ガス併用で迷った際は、山形県南を中心にその他幅広いエリアをカバーするミナガワ建設にぜひご相談ください。
お客様のライフスタイルをお伺いし、省エネ効果が期待できるプランをご提案いたします。
ミナガワ建設が手がけた新築住宅はこちらでごらんいただけます。
まとめ
新築で太陽光発電を設置する場合、オール電化とガス併用どちらが良いかはケースバイケースです。
ガス併用のメリット・デメリット両面を把握して、ご自身に合う方法を選びましょう。
今回の記事が、暮しやすく省エネな住まいづくりの参考になれば幸いです。