
「カードローンがあると住宅ローンが組めない」と不安を感じていませんか。
結論、カードローンがあるからといって、絶対に住宅ローンが組めないわけではありません。
ただし、審査に影響がでることは事実です。
今回は山形県南を中心にその他幅広いエリアで多くのご家族の家づくりをサポートしてきた工務店『ミナガワ建設』が、住宅ローン審査のポイントとマイホーム実現の方法を解説します。
カードローン利用中でも住宅購入を諦めたくない方は、ぜひ最後までご覧ください。
Contents
カードローンと住宅ローンの違い

住宅ローンとカードローンは、どちらも「お金を借りる」という点は同じですが、性質は異なります。
- 住宅ローン:ご自宅の購入や建築という特定の目的のために、大きな金額を低い金利で長期間借りるローン
- カードローン:利用目的が原則自由で、決められた限度額のなかであれば、いつでも借り入れできる手軽さがある
【カードローンと住宅ローンの違い】
| 項目 | カードローン | 住宅ローン |
|---|---|---|
| 借入目的 | 原則自由(事業性資金を除く) | 申込者本人または家族が居住するための住宅購入・新築・増改築費用 |
| 用途 | 自由 | 決められた住宅関連費用のみ |
| 利用方法 | 利用限度額の範囲内で繰り返し借入・返済が可能 | 原則として、契約時にまとまった金額を1回借り入れ、その後は返済のみ |
| 金利制度 | 住宅ローンに比べ金利は高め | カードローンに比べ金利は低め |
カードローンの利用で住宅ローン審査が通らない理由

住宅ローンの審査で金融機関が確認しているのは、「申込者にきちんと返済を続けていく能力があるか」という点です。
カードローンの利用状況によっては、「返済能力」に懸念を持たれる場合があります。
審査が厳しくなる主な理由は以下の3つです。
- カードローンの返済を遅延・延滞したことがある
- 住宅ローン申込時点でカードローン借入金額が多い
- カードローンの契約を解約せず放置している
1. カードローンの返済を遅延・延滞したことがある
過去にカードローンの返済遅れや延滞のご経験があると、「信用情報」として専門機関に記録されています。
たとえカードローンを解約して、借りていたお金をすべて返し終えた後でも、すぐには消えません。
延滞の記録は、完済してから約5年間は影響が残るとされています。
金融機関は住宅ローンの審査の際、必ず信用情報を確認します。
延滞の記録が残っていると、「住宅ローンでも返済が滞るのではないか」と判断され、審査の通過が困難です。
2. 住宅ローン申込時点でカードローン借入金額が多い
住宅ローンを申し込む時点で、カードローンの借入残高が多い場合も、審査に通りにくくなります。
とくに、1社だけでなく複数社のカードローンから借り入れをしている状態は、注意が必要です。
借入先が多いと、「計画的にお金を管理するのが難しい状況なのではないか」と見られてしまうためです。
また、金融機関は、すべての借入を合わせた年間の返済額が、年収に対して無理のない範囲に収まっているかを見ています。
借入の総額がご自身の年収に対して多い場合も、返済能力が低いと判断されやすくなります。
3. カードローンの契約を解約せず放置している
「今は借りていないから大丈夫」と思っていても、カードローンの契約を残しているだけで審査に影響するケースがあります。
住宅ローンの審査は、現在の借入残高だけでなく、カードローンの「利用限度額」をチェックされる場合があるためです。
利用限度額とは、「いつでも借り入れできる枠」のことです。
たとえ実際の借入がゼロ円でも、金融機関は「将来的に枠の上限まで借りるかもしれない」と考えます。
金額が大きいと、住宅ローンで借りられる金額の減少だけでなく、審査に通らなくなる原因になります。
使っていないクレジットカードに付いている「キャッシング枠」でも同じように扱われるため、確認が必要です。
住宅ローンの審査に落ちる理由と対策について、こちらの記事でくわしく解説しています。
〈関連ページ〉ローン組めない人が家を買うには?住宅ローンの審査に落ちる理由と対策を解説
住宅ローン審査で確認される3つのポイント

金融機関は申込者が長期にわたって返済を続けられるかを、さまざまな角度から総合的に判断します。
住宅ローン審査で確認される項目は、大きく分けて3つあります。
- 属性情報:勤務先・年収・年齢など申込者の基本的な情報
- 信用情報:これまでの金融取引の履歴
- 購入物件:購入予定の住宅が、融資額に見合う価値を持っているか
1. 属性情報
属性情報とは、申込者ご自身の状況を示すデータのことです。
【属性情報の概要】
| 項目 | 内容 | 評価の目安・ポイント |
|---|---|---|
| 年収 | 申込者ご自身の年収 | 安定した年収があるか |
| 返済負担率 | 年収に占める年間の総返済額(すべての借入を含む)の割合 | 一般的に20〜25%が安全圏、上限は30〜35%程度 |
| お勤め先 | 雇用形態(正社員、公務員など)や勤続年数 | 正社員や公務員が高く評価される。一般的に1年以上の勤続年数が目安。収入の安定性を示す。 |
| 完済時年齢 | ローンを完済するときの年齢 | 多くの金融機関で満80歳未満と設定されている |
| 健康状態 | 団体信用生命保険(団信)に加入できる健康状態か | 民間の住宅ローンでは団信加入が必須とされることが多いため、加入できる健康状態であること。 |
2. 信用情報
信用情報とは、過去の金融取引における信頼性を示す記録のことです。
金融機関は、信用情報機関を通じて、申込者の過去の取引履歴を確認します。
具体的には、クレジットカードや他のローンの支払いで、長期の延滞や自己破産などの債務整理の記録がないかが見られます。
こうした記録が残っていると、審査の通過は困難です。
一方で、借り入れや返済の経験がまったくない状態よりも、クレジットカードなどを利用し、毎月予定通りに返済を続けてきた実績がある方のほうが、返済能力を証明しやすくなります。
3. 購入物件
審査では、申込者ご本人の情報だけでなく、購入する物件も確認されます。
万が一、住宅ローンの返済が続けられなくなった場合に備え、金融機関が物件を担保にとるためです。
融資する金額に見合うだけの価値が物件にあるかどうかを「担保評価」と呼びます。
とくに中古住宅の場合、市場での売買価格と、金融機関による担保評価額が異なるケースがあります。
山形県南を中心にその他幅広いエリアで、住まいづくりをお考えの方は、ぜひミナガワ建設にご相談ください。
無理のない返済でかなう理想の注文住宅づくりを全力でサポートいたします。
住宅ローンに不安な方でもマイホームを実現する方法

カードローンやご自身の年収・お仕事で、住宅ローンの審査に不安を感じている方も、一度審査に落ちてしまった方も、すぐに諦める必要はありません。
資金計画に不安がある方でも、ご自身の状況に合わせてマイホームを実現する4つの方法があります。
- フラット35を活用する
- 補助金を活用し、借入額を減らす
- 自由設計の工務店に依頼する
- 外構にも予算を組んでおく
フラット35を活用する
民間の金融機関の住宅ローン審査が難しい場合、「フラット35」という選択肢があります。
フラット35は、民間の金融機関と住宅金融支援機構が連携して提供している住宅ローンです。
全期間固定金利が特徴で、審査の基準も民間のローンとは少し異なります。
(例)
- 民間のローンでは原則必須の「団体信用生命保険(団信)」への加入が任意
- 健康上の理由で団信への加入が難しい方でも利用できる
- 審査では勤続年数を問われず、年収に占める返済負担率の基準を満たしていれば、個人事業主や転職して間もない方でも申し込みやすい
個人事業主の方が住宅ローンに通りやすくなる方法について、こちらで解説しています。
〈関連ページ〉個人事業主が住宅ローン審査に通った8つの方法|対策と年収別借入シミュレーション
補助金を活用し、借入額を減らす
家づくりに使える、国や自治体の補助金制度の利用も、借入額を減らす方法の一つです。
省エネ性能の高い住宅や、子育て世帯向けの住宅には、さまざまな支援制度が用意されています。
山形県で利用できる最新の補助金情報については、こちらでくわしく解説しています。
〈関連ページ〉山形県の住宅補助金申請の流れ|2025年最新情報、申請期限も解説
自由設計の工務店に依頼する
限られた予算での家づくりは、自由設計に対応できる工務店への依頼も検討しましょう。
建売住宅や規格住宅とは異なり、どこにお金をかけどこをシンプルにするかを、専門家と相談しながら柔軟に決められます。
住宅ローンの審査によって、希望していた借入額よりも少なくなってしまっても、諦める必要はありません。
家の性能や構造といった「譲れない部分」に予算を集中させ、内装や一部の設備については、将来的に余裕ができたときにアップグレードするといった進め方も可能です。
外構にも予算を組んでおく
家づくりは、建物本体だけでなく、庭や駐車場といった外構工事の予算も必要です。
どのくらいの費用がかかるかわからないまま、建物だけで予算を使い切ってしまうと、後から追加で外構工事のローンを組まなければなりません。
山形県南を中心にその他幅広いエリアで、住まいづくりをお考えの方は、ぜひミナガワ建設にご相談ください。
複雑な補助金制度の活用や、自由設計だからこそできる柔軟な予算計画など、お客様のご状況に合わせた最適なプランをご提案します。
まとめ
カードローンがあるからといって、住宅ローンを諦める必要はありません。
すでに他のローンの借り入れがある方も、資金計画そのものに不安がある方も、家づくりの方法はあります。
ミナガワ建設では、お客様一人ひとりのご状況に寄り添い、補助金の活用や自由設計の強みを活かした柔軟なご提案を得意としています。
マイホームの夢について、ぜひ私たちにご相談ください。
