
ご自宅にいながら高級ホテルのような非日常感を味わえるのが、ホテルライクな家です。
洗練された内装に憧れる一方で「生活感をどう隠すか、統一感を出す素材や配色は?」と悩む方も多いのではないでしょうか。
今回は山形県南を中心に、その他幅広いエリアで多くのご家族の家づくりをサポートしてきた工務店『ミナガワ建設』が、ホテルライクな家の内装を実現する5つのポイントを解説します。
アイデアや実際の施工事例も紹介しますので、住まいづくりの参考にしてください。
Contents
ホテルライクな家とは、生活感のない洗練された住まい

ホテルライクな家とは、生活用品が目につかないように工夫され、統一感のあるデザインでまとめられた住まいを指します。
単におしゃれなだけではなく、計算された動線や照明計画によって、心身ともにリラックスできる機能性を兼ね備えている点が特徴です。
視覚的な雑音をなくすことで、リゾートや高級ホテルのような静けさが生まれます。
ホテルライクな内装を実現するポイント5選

洗練されたホテルライクな内装を作るために、意識しておきたいポイントを5つご紹介します。
- 内装のテーマを決める
- ベースカラーは3色に抑えて統一感を出す
- 素材選びで高級感を演出する
- 間接照明と多灯使いで奥行きを作る
- 家事動線を確保する
1. 内装のテーマを決める
ホテルライクといっても、モダンな雰囲気から自然素材を活かしたスタイルまで、表現はさまざまです。
【ホテルライクのスタイル】
| スタイル分類 | 特徴的な要素 | 素材・配色 | 空間の印象 |
|---|---|---|---|
| シンプルモダン | 直線的、無機質、機能美の追求 | ガラス、金属、モノトーン、レザー | 洗練、都会的、クール |
| シック・ラグジュアリー | 重厚感、装飾性、クラシックの再解釈 | 大理石、ベルベット、ゴールド、ダークウッド | 威厳、豪華、格調の高さ |
| リゾート・ヴィラ | 自然との調和、開放感、有機的な質感 | ラタン、無垢材、リネン、石材 | 癒やし、開放、温もり |
| ナチュラル・北欧 | 温かみのあるミニマリズム | 白木、ファブリック、ペールトーン | 安らぎ、親密さ、柔らかさ |
異なるテイストを混ぜず、テーマを一つに絞って「統一感」を持たせることをおすすめします。
理想の住まいを無理のない返済計画で実現するために、こちらで年収ごとの適正な借入額や返済シミュレーションをご確認ください。
〈関連ページ〉年収600万円で無理無く返せる額は3,000〜3,600万円が目安|返済シミュレーションや注意点
2. ベースカラーは3色に抑えて統一感を出す
洗練された空間を作るには、色数を絞ることが不可欠です。
空間の配色は、以下の比率を意識して構成すると、バランス良くまとまります。
- ベースカラー(70%):床や壁、天井など、部屋の大部分を占める色。白やアイボリー、グレーなどで統一する。
- アソートカラー(25%):家具、カーテン、建具など、インテリアの主役となる色。ベースカラーと調和する色や木目を選ぶ。
- アクセントカラー(5%):クッション、小物、アートなど。空間を引き締めるための濃い色や鮮やかな色を取り入れる。
全体で使用する色を3色程度に抑えてみてください。
色数が少ないほど視覚的な情報量が減り、すっきりとした印象を与えられます。
3. 素材選びで高級感を演出する
色味を抑える分、素材の質感にこだわることで空間に深みと高級感が生まれます。
場所や用途に合わせて、以下の素材を取り入れてみてください。
- 床材(フロアタイル・天然石): リビングや水回りに採用すると、生活感が薄れ、洗練された印象になる。
- ファブリック(天然素材): リネン(麻)やコットンなど、風合いのある素材。
- 異素材の組み合わせ
- 「木材 × 金属(真鍮・アイアン)」
- 「ガラス × レザー」
- 「石材 × ファブリック」
異なる質感の組み合わせにより、空間にメリハリが生まれます。
上質な素材を用いたおしゃれな施工実例や、山形市での価格相場についてはこちらで解説しています。
〈関連ページ〉山形市で注文住宅を建てる工務店・ハウスメーカー選び|山形市の価格相場、おしゃれな実例も紹介
4. 間接照明と多灯使いで奥行きを作る
照明計画によって、生活感を消したホテルライクな空間が叶います。
空間を明るく照らすだけでなく、以下のポイントを意識して照明の配置計画を立ててみてください。
- 間接照明の活用:光源を隠し、壁や天井に光を反射させる手法。柔らかい光が空間を包み込む。
- 色温度の統一:リラックスできる空間にするため、温かみのある「電球色」での統一がおすすめ。
- 重心を下げる照明配置:天井の照明だけでなく、フロアランプやテーブルランプも用いる。低い位置に光を灯すことで心理的な重心が下がり、落ち着きのある雰囲気を演出する。
5. 家事動線を確保する
美しい空間を維持するためには、家事の道具をリビングに出しっぱなしにしない工夫が必要です。
設計段階で、来客と家事の動線を分ける意識を持ちましょう。
- ランドリールームの設置:洗濯から乾燥、収納までを一か所で完結させる。洗濯物がリビングに干される事態を防ぐ。
- 裏動線の確保:「玄関 → パントリー → キッチン → 洗面所」と抜ける動線を作る。買い物帰りの荷物搬入やゴミ出しなど、生活感の出る動きをLDKから隠せる。
ホテルライクな家の内装の具体的なアイデア

基本的なポイントを押さえた後は、空間の完成度をさらに高めるためのアイデアを確認しましょう。
以下の工夫で生活感を消し、モデルルームのような美しさを演出できます。
- 収納を充実させて生活感を隠す
- 天井を高く見せるハイドアを採用する
- 視線の抜けを作って空間を広く見せる
- スイッチ・コンセントの位置は目立たない位置に
収納を充実させて生活感を隠す
生活感を排除するには、以下の視覚的なノイズとなるものを隠す収納計画が欠かせません。
- ゴミ箱:生活感が出やすいため、洗面所やリビングでは蓋付きのものや、キャビネット内に隠せるタイプを選ぶ。
- 配線・ケーブル:部屋の雰囲気を損なう要因。配線隠しボックスの活用や、ルーター類を家具裏に収納する工夫で床周りをすっきりさせる。
- 壁面収納:壁一面を扉付き収納にする。壁との一体化により、大容量の収納力を確保しつつミニマルな印象を作れる。
天井を高く見せるハイドアを採用する
空間の広がりと開放感を演出するために、天井まで届く「ハイドア」の採用を検討してみてください。
一般的なドアと比較すると、以下の視覚効果があります。
- 視線の抜け:ドアの垂れ壁(ドア上の壁)がなくなるため、視線が上に抜け、天井が高く感じられる。
- ノイズレスな意匠:枠が目立たないタイプを選べば壁面がフラットになり、より洗練された印象になる。
ハイドアの採用が難しい場合は、カーテンを天井の際から床まで吊るすことで、同様に縦のラインを強調でき、部屋を広く見せる効果が期待できます。
視線の抜けを作って空間を広く見せる
家具の選び方ひとつで、部屋の広さの感じ方は大きく変わります。
圧迫感を減らし、ゆとりを感じさせる家具選びのポイントは以下のとおりです。
- ロースタイル家具:ソファやベッドなどの背を低くすることで、壁の余白が増えて天井が高く感じられる。
- フロートデザイン:テレビボードや収納家具を壁付けにし、床から浮いているように見せる。床面が多く見えるため広がりが強調される。
- フォーカルポイントの奥配置:部屋の入り口から見て一番奥にアートや観葉植物を置く。自然と視線が奥へ誘導され、奥行きを感じさせる。
スイッチ・コンセントの位置は目立たない位置に
壁の真ん中に設置されたスイッチや、床に伸びる延長コードは、せっかくの内装デザインを損ねる要因です。
- コンセント:家具の配置を詳細に決め、家具の中や死角となる位置に隠して配置する。
- スイッチやリモコン:入り口から死角になる場所や、ニッチ(壁のくぼみ)の中にまとめて設置するか、存在感を抑えたデザインを採用する。
山形県南を中心にその他幅広いエリアでホテルライクな内装の住宅をお考えの方は、ぜひミナガワ建設へお気軽にご相談ください。
生活感をなくすための収納計画や、細部までこだわった配灯計画など、プロならではの視点でトータルコーディネートいたします。
ホテルライクな内装の施工事例

最後に、ミナガワ建設が建てたホテルライクな内装の施工事例をご紹介します。
間接照明で演出したホテルライクな家
リビングや寝室にライン状の間接照明を取り入れ、メイン照明として活用した事例です。

〈関連ページ〉お洒落なホテルライク空間
光源が見えない設計により天井や壁に柔らかな光が反射し、空間に奥行きと広がりをもたらしています。
全体をアイボリーやグレーといった落ち着いたトーンで統一し、温かみのある雰囲気に仕上げました。
こだわりのデザインや性能を賢く叶えるために、山形県で利用できる最新の住宅補助金情報についても、こちらでご確認ください。
〈関連ページ〉山形県の住宅補助金申請の流れ|2025年最新情報、申請期限も解説
白を基調としたホテルライクな家
内装や家具を白で統一し、清潔感と明るさを最大限に引き出した事例です。

〈関連ページ〉こだわり収納と美しい動線で整う、上質な住まい
膨張色である白を基調とし、実際の床面積以上に広々とした印象を与えています。
空間がぼやけないよう、スケルトン階段の手すりやダイニングチェアの脚にブラックを取り入れ、空間を引き締めました。
吹き抜けと配色にこだわったホテルライクな家
開放的な吹き抜けを採用し、開放感を実現したモダンな住まいです。

〈関連ページ〉吹き抜けが印象的なモダンハウス
ダークブラウンの建具やフローリングを採用しつつ、壁や天井は明るい色で仕上げることで、メリハリのある空間構成としました。
キッチンや一部の壁面にはアクセントとしてブラックのクロスを使用し、シックで大人な雰囲気を演出しています。
ミナガワ建設には、今回ご紹介しきれなかった事例が多数ございます。ぜひごらんください。
山形県南を中心にその他幅広いエリアでホテルライクな内装の住宅をお考えの方は、ぜひミナガワ建設へお気軽にご相談ください。
お客様のライフプランに合わせた資金計画や土地探しのご相談も承っております。
まとめ

ホテルライクな家を実現するためには、テーマの統一や色数の制限、素材へのこだわり、照明計画、生活感を隠す動線設計が不可欠です。
一見難しそうに感じるかもしれませんが、一つひとつのポイントを丁寧に押さえていくことで、理想の空間は確実に形になります。
ご紹介した内容が、あなただけのホテルライクな空間作りに役立てば幸いです。
