【30坪のビルトインガレージの施工事例7選】間取りの注意点やメリット・デメリットを解説

【30坪のビルトインガレージの施工事例7選】間取りの注意点やメリット・デメリットを解説

30坪台のスペースにビルトインガレージを組み込むには、居住空間を圧迫しない設計の工夫が欠かせません。

車を安全に保管し、雨天時の出入りも快適になる魅力的なガレージですが、間取りの注意点やデメリットもあります。

今回は山形県南を中心にその他幅広いエリアで多くのご家族の家づくりをサポートしてきた工務店『ミナガワ建設』が、30坪台のビルトインガレージの施工事例を交え、プランニングの要点をお伝えします。

延床面積30坪台(32〜36坪)のビルトインガレージの間取り事例

はじめに、30坪台のビルトインガレージの間取り事例を7つご紹介します。

32.30坪・2LDK

こちらは、約32坪・2LDKの間取りで、縦に長い敷地の特徴を活かした事例です。

間取り|N-3907
間取り|N-3907-2

LDKとガレージの位置関係を工夫し、間にトイレを配置しました。

ガレージからの車の音や振動が、家族がくつろぐLDKに直接伝わりにくくなるよう配慮しています。

33.55坪・3LDK

次にご紹介するのは、約33.5坪・3LDKの住まいです。

ガレージから直接ダイニングへ出入りできるため、お買い物の荷物を運ぶときに便利な設計です。

間取り|S-3529
間取り|S-3529-2

室内とガレージの間には窓が設けられており、ダイニングやキッチンにいながら、愛車やガレージで作業するご家族を身近に感じられます。

33.68坪・2LDK

こちらは、約33.7坪・2LDKの間取りです。

ガレージとダイニングの間にテラスを設けている点が特徴的です。

間取り|EW-5010
間取り|EW-5010-2

テラスを介することで、空間に広がりを感じさせつつ、ゆるやかにつながりを持たせています。

ガレージ自体もスペースを広めに確保し、日々の使いやすさに配慮しました。

34.31坪・3LDK

こちらは、LDKに、ガレージに面したデスクスペースと窓を設けた事例です。

間取り|S-4483
間取り|S-4483-2

趣味の時間を過ごしたり、仕事をしながら愛車を眺めるなど、特別な空間になります。

ガレージからダイニングへ直接出入りできる動線も確保されており、荷物の持ち運びなどに便利です。

一方で、トイレは玄関の近くに配置し、ご家族のプライバシーにも配慮しました。

35.31坪・3LDK

こちらは、約35.3坪・3LDKの間取りです。

キッチンとダイニングテーブルを隣り合わせに配置しているため、お料理の配膳や後片付けがスムーズに行えます。

間取り|S-4505
間取り|S-4505-2

ガレージと室内は掃き出し窓でつながっており、重たい買い物のあとも、ガレージから室内へ楽に運び込めます。

36.19坪・2LDK

約36.2坪・2LDKのこちらの住まいは、家事のしやすさを追求した事例です。

間取り|E-3932
間取り|E-3932-2

室内をぐるりと回れる「回遊動線」を採用しました。

行き止まりがないため、移動がスムーズになり、家事の効率が上がります。

ガレージから近い位置にパントリーと冷蔵庫を配置し、キッチンの背面には十分な収納量も確保するなど、使いやすさにもこだわりました。

36.94坪・3LDK

こちらは、約36.9坪・3LDKの間取りです。

帰宅時の動線がスムーズになるよう設計しました。

間取り|N-4437
間取り|N-4437-2

ガレージから室内に入るとすぐにクローゼットがあるため、上着などについた花粉や汚れを持ち込みにくくなります。

また、お風呂や洗面所などの水回り設備も玄関周辺にまとめました。

帰宅後すぐに手洗いやうがいをしたり、汚れた服を着替えたりできます。

ミナガワ建設には、今回紹介しきれなかった施工事例がまだたくさんあります。ぜひごらんください。

ビルトインガレージの間取りの注意点

ビルトインガレージの間取りの注意点

30坪台でビルトインガレージを取り入れる際は、押さえておきたい注意点が3つあります。

  • 将来を見据えた駐車スペースを考える
  • 室内への動線をシミュレーションする
  • 騒音・振動・排気ガスへの対策をする

将来を見据えた駐車スペースを考える

現在は軽自動車に乗っていても、出産やライフスタイルの変化で、大きな車への買い替えも考えられます。

また、車だけでなく、自転車やバイク、アウトドア用品を置くスペースも必要になる場合があります。

ガレージは後から広げることが難しい空間です。

設計の段階で、将来のご家族の暮らしや車のサイズなども想像しながら、ゆとりを持った計画をおすすめします。

室内への動線をシミュレーションする

ガレージから濡れずに家の中に入り、荷物をキッチンやパントリーへスムーズに運べる動線が便利です。

玄関を通ってリビングに入る動線と、ガレージから直接出入りできる動線の両方を設ける間取りもあります。

ご自身の生活スタイルに合わせて、どのような動線があれば便利か、実際の暮らしをシミュレーションしてみましょう。

騒音・振動・排気ガスへの対策をする

ビルトインガレージは住まいと一体になっているため、音や排気ガスの対策が必要です。

早朝や深夜に車を使う場合、エンジンの音やシャッターの開閉音が、寝室やリビングに響くこともあります。

ご家族みんなが快適に暮らすために、設計の段階での対策がおすすめです。

(例)

  • ガレージの真上や隣に寝室や居室を配置しない
  • 間に収納スペースや廊下を挟む
  • 排気ガスが室内に流れ込まないよう、換気扇の設置や窓の位置を工夫する

ガレージの上に寝室や居室を配置する際の注意点は、こちらの記事で解説しています。

〈関連ページ〉ビルトインガレージの上に部屋を作るメリット・デメリット|対策・後悔しないポイントも解説

山形県南を中心にその他幅広いエリアで、注文住宅をご検討中の方は、ぜひミナガワ建設へお問い合わせください。

限られたスペースを最大限に活かす間取りの工夫や、お客様のライフスタイルに寄り添ったプランニングで、30坪台でも快適なビルトインガレージのある理想の住まいづくりをサポートします。

ビルトインガレージのメリット・デメリット

ビルトインガレージのメリット・デメリット

ビルトインガレージには、魅力的な点が多くありますが、事前に知っておきたいポイントもあります。

ビルトインガレージのメリット

  • 天候を気にせず車の乗降やメンテナンスが可能
  • 車のボディを紫外線・雨・風・雪から守れる
  • 車の盗難・いたずらのリスクを軽減できる
  • DIYなど趣味を楽しむ作業スペースとして活用

天候に左右されずに車を使え、愛車を安全に保管できるのは嬉しいポイントです。 

趣味のスペースとして活用できるのも、暮らしの楽しみを広げてくれます。

ビルトインガレージのデメリット

  • 住宅の建築費用が高額になる
  • 固定資産税が発生する
  • 建ぺい率・容積率の関係で、希望の間取りを実現できないケースがある
  • シャッターなどの機械設備を採用する場合には、メンテナンス費用が発生
  • 車のエンジン音が居室内に響きやすい
  • 排気ガスが室内に入るケースがある

建築や維持にかかる費用面や、間取りへの制約を考慮しなくてはなりません。 

また、音や排気ガスといった、住まいと一体だからこその対策も必要です。

住宅補助金制度の活用で建築費用や固定資産税の負担を軽減できる場合があります。

山形県で使用できる補助金の詳細はこちらをご覧ください。

〈関連ページ〉山形県の住宅補助金申請の流れ|2025年最新情報、申請期限も解説

30坪のビルトインガレージに関するQ&A

30坪のビルトインガレージに関するQ&A

30坪のビルトインガレージについて、ミナガワ建設がよくいただく質問・回答を紹介します。

Q. おしゃれなビルトインガレージの外観は?

A.ビルトインガレージ部分の外壁素材や色を建物全体と合わせると、統一感のあるすっきりとした印象になります。 

あえてガレージ部分の外壁材を変え、外観のアクセントにすることも可能です。 

こちらでおしゃれに仕上げるポイントや事例を紹介していますので、ぜひご覧ください。

〈関連ページ〉おしゃれなビルトインガレージの外観・間取り事例|設計ポイントやメリット・デメリットも解説

Q. EV充電や太陽光発電は設置できますか?

A. ビルトインガレージにEV用の充電コンセントを設置することは可能です。

屋外にコンセントを設けるよりも、ガレージ内のほうが雨風にさらされず、防犯面でも安心です。

また、太陽光発電システムを設置すると、太陽光発電で得た電力をEVの充電に使用でき、光熱費の節約にもつながります。

屋根の形状や面積、日照条件などを考慮して計画を進めるため、設計の早い段階で伝えておくとスムーズです。

山形県南を中心にその他幅広いエリアで、注文住宅をご検討中の方は、ぜひミナガワ建設へお問い合わせください。

お客様のご要望に合わせた最適な設備計画はもちろん、複雑な補助金制度の活用までトータルでサポートいたします。

まとめ

30坪台の敷地でも、間取りの工夫で、快適なビルトインガレージのある住まいを実現可能です。

ビルトインガレージには、天候に左右されない便利さや防犯面での安心感といった多くのメリットがあります。

一方で、建築費用や固定資産税、騒音・排気ガス対策など、計画段階で考えておくべき点もあります。

ご自身のライフスタイルや将来の変化も見据えながら、ご家族にとって最適な間取りを設計しましょう。